予防と治療のための臨床試験を含む研究における多様性と包括性
DISRUPT:臨床試験
がんに関する研究を平等に
背景
DISRUPTは、がんの臨床試験の多様性に欠ける現状に取り組むプロジェクトです。DISRUPTは、地域社会、患者さん、医療を提供する側や、臨床試験の情報提供などのパイプラインについて、これまでの現状に「ディスラプションを起こす＝打破する」ことで、黒人、先住民、ラテン系、アジア系、有色人種、何らかの健康状態や障害がある人々、LGBTQ+の人々が臨床試験において、存在意義が向上することに取り組んでいます。DISRUPTは、Stand Up To Cancer（Su2C）によって、その健康公平性イニシアチブ（Health Equity Initiative）＝健康格差の公平性への取り組みの一部に選ばれています。
コミュニティ
私たちはお住まいの地域の人々とともに、がん治療と研究に関する新しい考え方を作ります。私たちは、健康アンバサダーや地域の団体と話しをすることで、臨床試験についての対話をはじめたいと考えています。
こういった活動によって、より多くの人々に臨床試験について知ってもらい、お住まいの地域でがん研究への参加を促すことを目指します。
患者さんと医療プロバイダー
私たちは、医療を提供する際の体制について、障壁に対する取り組みを行います。臨床試験に適した患者さんを探す代わりに、患者さんに適した臨床試験を探します。がん患者さんと臨床試験の主要な臨床的特徴を見つけて（＝マッチさせて）、マッチングするために電子的なアプローチの方法を構築します。
そして、患者さんと担当医が治療に関して重要な決定をする時に、これらの臨床的な特徴のリストを提供します。
研究・教育
私たちは、研究における多様性の重要性、健康についての社会的な決定要素、およびお住まいの地域に一致するような研究実施について、研究者を教育していきます。
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公平性に欠けるような臨床試験の対象とされない患者さんの参加は、歴史的にも低いままです。私たちは、お住まいの地域の
団体や腫瘍専門医と協力し、十分なサービスを受けることができていない地域の人々に関わってもらうことで、これまでを変えることを目指しています。そして、がんの治療と研究への考え方を変えたいと思います。現在、多くの人が、既存の治療が提供できなくなった場合に、臨床試験を実施すると理解しています。私たちは、治療プロセスの早い段階で、臨床試験や研究について人々に伝えておくことで、がんの診断を受けた人がそこで初めて臨床試験について聞く、ということがないようにすることを目指しています。
私たちが目指しているもの
DISRUPTとは
FLAT・ふらっとは、多様な患者の参加で新たな治療や予防開発に向けた臨床試験をより良いものにする「DISRUPT」プロジェクトに参加しています。「DISRUPT」は、研究から治療までがんに関わる人種や性別、地域などによる格差を減らすべく、ニューヨーク市の３つの大学病院（TCI、HICCC、MECC）とニューヨーク市立大学シティ・カレッジが共同で取り組んでいるプロジェクトです。
患者の参加がなければ実施できない臨床試験。私たちのための予防と治療のための研究だから、住んでいる地域や人種、性別等に関係なく、私たちみんなが参画すべきと考えます。新たな治療を必要としている誰かのために。病気の予防を必要とする私たちみんなのために。ご一緒に、取り組んでいきましょう。
臨床試験に関して、在米日本人を含む多くの皆さんに知っていただくために